始動
年内で一番忙しい仕事が昨日で終わり、今日は休日でした。
ということで、今日からタンチョウ撮影を始動です。
今朝は7:30ころに阿寒国際ツルセンター・グルスさんへ。
すでに30羽ほどのタンチョウさんが飛来していました。
早速4羽のタンチョウが飛来
着地~
おっと、座り込んで寝ている。大丈夫なのかな…
縄張り意識の強いタンチョウは、他の個体が近づくと脅して遠ざけさせます。
冷え込みはソコソコ。鳴き合いでの息が白いです。
給餌の時間より前に飛んで行っちゃった。
付近の電線にはタンチョウが電線に接触しないよう黄色のマーキングをつけてタンチョウに危険を知らせています。電線スレスレを飛んでいくのでチョット心配・・・
徐々に雲が広がって太陽が隠れてしまい、寒くなってきました。
給餌時間に合わせて集団で飛んできました。
8:30ころに給餌。餌はトラクターで撒かれます。
餌はデントコーン。給餌できる量は1シーズンで決められています。環境省が1シーズンに撒く量を制限しているようです。場所によっては北海道が管轄で制限しているところもあるようです。
環境省の指導により、以前に行っていた活魚の給餌は現在行っていません。他の旅鳥である白鳥やオジロワシ、オオワシなどからの鳥インフルエンザ感染を避けるためだそうです。また、給餌の量を減らすことでタンチョウの生息地を広げて鳥インフルエンザなどで絶滅の危機が起きないようにしているのも環境省の指導によるものです。。。
ちなみにこの場所は山﨑農園さんという農家の敷地内。夏は畑として利用されてます。山崎農園の山﨑さんが給餌人として委託を受けて毎日トラクターで給餌してくれます。
トラクターの音を聞いてやってくるタンチョウもいます。
給餌している時点でタンチョウは70羽程度まで増えていました。
餌を食べ終えたタンチョウは動きが活発になり、あちこちでダンスが始まります。
ダンスを終えたときの決めポーズ
頭上を集団が通過
タンチョウが飛来する場所は2箇所に分かれており、山﨑さんの畑は「観察センター」という建物があり、タンチョウへの給餌を初めて成功したと言われている場所。私と同世代やご先輩方ならご存知のドラマ「池中玄太80キロ」の撮影地だったり、旧千円札に描かれていたタンチョウのモチーフになったと言われる写真もココで撮影されています。
もう1箇所は阿寒国際ツルセンター・グルスさんの建物正面にあるビオトープ。ビオトープの奥にある林には木道があり、夏の間には私が野鳥観察で通っている場所です。そのビオトープには脇に流れている小川から水を引いて釧路湿原の川をイメージした小川や池が作られています。湿原を流れる川はほとんどが凍っており、餌を食べることができなくなるので、冬の間だけタンチョウへの給餌を行って保護しているのです。
水の中の生き物を本能的に探しているのか、タンチョウには人気の場所ですが、今年はこの画像のペアがビオトープを独占しており、他のファミリーが入ってくると全力で追い払っています。なので、ビオトープへのタンチョウ飛来は現時点で少ないです(;´д`)トホホ…
約三時間の観察で撮影枚数は700枚オーバー。そのほとんどは残念なものばかりですが、寒くなって積雪も増えてくると飛来数が増加し150羽を超えるような規模になり、撮影枚数は1300枚オーバーってのが当たり前になります。タンチョウの美しさにより気持ちいい連写で我を忘れて寒さで鼻水を垂らしながら夢中でタンチョウを撮りまくる季節がやってきました。。。